青春18きっぷパーフェクトガイド 2019-2020 (イカロス・ムック)

「18きっぷ」を初めて使用する方でも間違わないように、最初から丁寧に利用方法が書かれています。これなら大丈夫です。昭和57年3月に発売された当時、国鉄の窓口に買いに行った時、「18歳でない人に売っても良いのか」という職員の方の確認している姿をよく覚えています。以来何十回とお世話になったこの切符について詳しく知りたいと思い、本書を読みました。鉄道ファンに関心の高い「青春18きっぷ」を使用した電車や列車の乗り継ぎなどの利用方法など、割安感のある路線の乗車ルポを楽しく読みました。基本的な知識や知っておくとお得ですよ、という情報が掲載してあります。18きっぷ愛用者に取っては特段珍しい内容ではありませんが、復習の意味で読みとおしました。主な駅で降りて観光できるような組み方ですので、利用価値は大でしょう。お得感のある乗り放題切符ならではの活用法も沢山紹介してありますし、若者だけでなく、年配の方に愛されているからこそ、このような本が売れるわけですが。数年後に近づいてきた完全リタイアした時の楽しみとして、今から少しずつ夢を膨らませています。特に、仕事の繁忙期で乗れなかった春季に「青春18きっぷ」を使用して、桜前線を北上したいと願っています。昔からかなりの鉄道路線を乗ってきたので、JR線の完乗も併せて達成したいと思います。本書で「東京から2370円で九州へ」というルポが車窓風景や駅の状況と併せて紹介されていました。乗れないことはありません。ダイヤ通りに動くわけですから。体力との勝負が要求されるわけで、この通り実行するのは至難の業でしょう。それだけ乗ることができますよ、という証明と紹介のようなルートでした。体力の限界に挑戦する意気込みが無いと辛いでしょうね。当方も若い頃、九州までとか、東京までとかで「18きっぷ」を使用しました。東京⇔小倉のハードスケジュール(70p)を見て、ため息をついています。途中で編成の加減で、車両が短くなる箇所を乗り越えれば、できないわけではなさそうですが。それよりも「7大都市発モデルコース」のように、観光を組み合わせたコースの方が現実的でしょう。魅力的なコース提案でしたから。第4章の「18きっぷ」で乗れる観光列車も良い紹介でした。144pの見開きに路線が記されています。そこまで乗り継いでから観光列車に乗ることでより旅情が感じられることでしょう。