生活場面事典 (ブラジル・ポルトガル語編) (暮らしの中の外国語シリーズ (1))

著者曰く「この本は、ブラジル・ポルトガル語を母語とする人々に、日常生活に必要な日本語を学習してもらうために作りました。」日常生活におけるあらゆるシーン、例えば、会社、学校、スーパー、郵便局、銀行、病院、ファミレスなどで取り交わされるであろう模範的な会話を想定してポルトガル語で解説を加えながら、説明してある。外国人のために日本語の文章は、読みやすくするために、アルファベット表記が添えられている。また、それぞれのシーンにおける日本での生活習慣を外国人が知っておくべき背景知識( Notas )としてポルトガル語で結構詳しく説明してある。この部分がとてもいい。（ただし訳文はついていない、当たり前）また、使いやすいように、本文の会話例の日本語だけの、あるいはポルトガル語だけの文章が別途整理されて載っているので、効率的な利用もできる。総じて、ブラジル人のための教科書だが、ポルトガル語を学ぶ人にも逆引き的であるが、もちろん使える。ただし、ポルトガル語は母語話者を対象として書かれているので、一般の学習者にはハードルが高すぎるかもしれないが、この手のガイド本としては良書と判断したので、敢えて、紹介してみました。（翻訳は日系の留学生がやっていて、すごく丁寧だ。）